「保育士・子育て支援者向きタッチケア資格講座」の様子

<第七期 保育士・子育て支援者向きタッチケア講座の様子>

 

今回も、愛知県・千葉県・群馬県・東京都清瀬市・・・と
遠方から 5人の受講生さんにお集まりいただきました。
本当に ありがとうございます。

今回、講義の中で「スキンハンガー」のお話をしていた時に、
「親の愛情が不足していると、スキンハンガーの状態になるのですか?
というご質問をいただきました。


答は・・・ みなさん、どうお考えになりますか?

愛情というのは、目には見えないので、
その子の愛情が不足していたかどうかということは
他人が客観的に計ることはできないですよね・・・。

一緒にいる時間が長ければ、愛情が足りるというものでもないし、

傍にいられる時間が少なくても、充分に「愛」を感じて育つ子もいるでしょう。


また、お母さんの中には、その子に対して

愛情はたっぷりあるのに、

「泣かれると、どうしても抱っこしてあげる気になれない・・・」という人もいます。


実は、私自身もそうでした。

長男が小さい時に、泣かれれば泣かれるほど、

辛くて、イライラして、
「わたしだって泣きたい!」っていう気分になりました。


それは・・・。子どもへの愛情とは関係なく、
自分自身の幼いころの寂しさや満たされなかった思い(インナーチャイルド)が
育児を通して吹き出してきてしまって、
自分でも感情をコントロールできなくなってしまう状態だったのだと
ずいぶん後になって、タッチケアを学んでから知りました。


「愛情が不足していると、スキンハンガーになるのかどうか?」

それは、YESでも NOでもないと思います。

何度も言うように、「愛情」は目で見て計れるものではないから。

・・・ただ、ひとつだけ言えることは、

 

「やさしく触れられる経験」が多かったか?

少なかったか?ということは、
客観的な事実として残ります。


そして、「やさしく触れられた経験」というのは、
脳内に「しあわせな記憶」として残っていきます。

もし、幼い頃に、触れられた経験が少なかったとしても

大きくなってからでも
だれかに「やさしく撫でられること」によって、
寂しかった記憶から、幸せな記憶へと上書きすることが可能です。

本講座でいちばん お伝えしたいのは、そのことです。

タッチケアを始めるのは、
何歳からでも 遅くありません。

 

(2012/2/5)

<第六期 保育士・子育て支援者向きタッチケア講座の様子>

 
長野県、神奈川県、埼玉県、東京都内・・・と各地から
保育士、ベビーシッター、講師、サークル運営、育児中の主婦の方など6名の皆さんにお集まりいただきました。


受講者の皆さまからのご感想を紹介したいと思います。

【第六期・受講者の声①】 主婦(元・保育士)

今日は、一日貴重な学びの場を与えてくださり、
本当にありがとうございました。
講座の中で役に立った項目は、大袈裟ではなく全て興味深く、
初めて知ることも多かったです。

今は現場を離れているので、すぐにお子さんに還元したり
お母さん達にお伝えすることが出来ないのが残念なのですが、
まずは自分の子ども達に、
たっぷりタッチケアを実践してあげたいと思います。

刺激の少ない主婦業(生活)の中に
何かとっても良い芽を植えて頂いた気がします。
現場復帰への意欲もふつふつと・・・。
色々楽しみです。今日は本当にありがとうございました。

 
 【第六期 受講者の声②】 保育士

一日の講座で、どれだけ身につけることが出来るのかと
不安でしたが、話の合間に実技を取り入れることで、
頭を切り替えて、学ぶことが出来ました。

また、参加者同士でマッサージし合うことで、
リラックスでき、楽しく受講できました。

日々、忙しく育児と家事などに追われていますが、
少しの時間でもいいということなので、
子ども達とのスキンシップとして
タッチケアを行っていけたらと思います。
職場に戻ってからも、少しずつでも活用できたらと思います。
今日は、ありがとうございました。


【第六期 受講者の声③】 保育士・ベビーシッター

一日の講座でしたが、あっという間でした。
本日のお話を受け、ふだんの保育の中での
子どもとの関わりをより意識して行っていこうと思いました。

また、他の受講者の方々とのお話も興味深く、
「保育士向け」ならではのお話が聞けたので、
自分の世界が広がったように感じます。
これを今日で終わらせずに、これからに活かしていきたいと
思います。今日はありがとうございました。


【第六期 受講者の声④】  サークル運営

とてもわかりやすくて勉強になりました。
参加者同士で触れ合いをすることで、
自分の心と身体で覚えられたと思います。
先生の優しくてやわらかな雰囲気が素敵でした!
ありがとうございました。

【第六期 受講者の声⑤】 保育士

楽しんでお話を聞くことが出来、大切な事も気づかせて頂きました。

保育現場は、現在非常に厳しく、考えられないほどの狭さの中で
多人数の子どもを保育士1名で見なければならず、
お迎え時に保護者とたっぷり時間をとって話してあげることもできません。

保育中にゆったりとはケアしてあげられなくても、
手をつないだ時、自由遊びのちょっとした時間を使って
上手に触れ合っていきたいです。

目覚めるシュッシュ!の技は、今、年長児が午睡なしで
頑張っているので(笑)、毎日でもやっていきます。

(注)「目覚めるシュッシュ!の技」というのは・・・
元気のない時や、寝ぼけている時に
気持ちを揚げたり、目覚めさせてあげるタッチの方法です。



【第六期 受講者の声⑥】 レイキヒーリング講師

あっという間の時間でした。
一日で覚えられる量は決まっているので、
ちょうど良い講義の内容、実践でした。

タッチケアのもたらす効果を知り、
自分の子どもにも、そしてスキンハンガーを持つ
お母さん達にも伝えていきたいと思いました。

人にさせてもらう機会はありますが、

してもらう機会は少なかったので
今日して頂いたハンドマッサージが、

とても気持ち良かったです。

お話を伺っていると、先生が育児中に感じていらしたことを
私も感じていたと思いました。

私も子どもと三人で泣いていました。
自分が辛かったから、人の役に立ちたいという気持ちもありますが、
それよりタッチケアやレイキがあると、

子育てが楽しくなるという情報を
子育てしているお母さん達に発信できたらと思います。


 

初対面同士の皆さんが、講座の後半で
背中のタッチングやハンドマッサージ実習を行うと
どんどん笑顔がこぼれ、会話が弾んでいく様子を見ていると、
「触れ合いの大切さに、理屈はないんだな・・・」と感じます。

タッチケアの効果・理論を知って頂くことも重要ですが、
何よりもご自身の身体で感じた心地よさ・楽しさを 

周りの方たちに 皆さんの「手」を通じて

伝えていって頂けたら嬉しいなと思います。
ご参加頂いたみなさん、本当にありがとうございました。

 

(2012/1/21)



 

 

<第四期 保育士・子育て支援者向きタッチケア講座の様子>

 

今回は、保育園勤務の看護師さん、「手仕事」を伝えるワークショップを開催されている方、

そして男性保育士さんにも ご参加いただきました。

ありがとうございました。

 

今回の講座の中で、話題にのぼったのが「抱き癖」について・・・。

 

スキンシップが大事だということは、わかっていても

保育園の現場の中で、

抱き癖がつくからあまり抱っこしない方がいい

 という考えの先生もいて、どうなのでしょう?」という

質問が出されました。


わかります わかります・・・!!

わたしも 新人保育士だった頃、一緒に組んでいた ベテラン先生が

そういう考えの方だったので、泣いて抱っこを求めてくる子に対して

ベテラン先生の視線を気にして

 抱っこできない・・・ってこと ありました。


でも、今 振り返って考えてみると、

その ベテラン先生も 悪気があって 

「抱っこしちゃいけない」と言っていたわけではありませんでした。


戦後 高度経済成長期の日本では、

母親も 労働力として 働くことを求められたという時代背景があり、

アメリカから「子どもを早く自立させるために、泣いても抱かない方がよい」という考え方がもたらされたのです。


いま、子育て真っ最中のわたしたちよりも 上の世代

(わたしたちの母親・祖母の世代)の方たちにとっては、
それが 当たり前の育児観・保育観だったのですね~。

 

だから、あなたが泣いている我が子を

一生懸命抱いてなだめようとしてるところに

「あ~!抱き癖がつくからそんなに抱かない方がいいのよ~!」って

実家のお母さんやお姑さんが言ってきたとしても、

それは全然「悪気があって」じゃないんですよね… 。

だからこそ、厄介だったりしますが・・・汗

 

しかし、近年の研究で、触れられれば触れられるほどに

脳内から 愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」という物質が

分泌されるということが科学的に実証されてきました。


「オキシトシン」が常に分泌されている子は情緒が安定し、

満足感を感じているので、

必要以上に母親に依存したりすることがなく

 「自分でやってみよう」とする自立心のある子に育っていきます。


「抱き癖がつく」・・・って本当かどうか?

答えは・・・・

もう、おわかりですよね~。

 

「タッチケア(スキンシップ)の効果」(理論)を

きちんと知っていると、 自信を持って、 

自分とは違う育児観・保育観を持っている方に対しても

「触れ合うことは、いいんですよ~」ってことをお話出来ると思います。


今回、ご参加いただきました現役の保育士さんも

講座を受講されて、ご自身の保育観にさらに自信をもたれたそうです。

 

(2011/12/23) 

   

 

<第三期 保育士・子育て支援者向きタッチケア講座の様子>


保育士さんをはじめ、チャイルドマインダーさん、ベビーマッサージ教室の先生、これから子育て支援活動をされていきたいとお考えのお母様などに

ご参加頂きました。


遠くは、愛知県名古屋市からお越しくださった方もいて、本当に有難いと思います。


また、たまたまお住まいがご近所という方が3人いらっしゃって

そこでも交流が生まれ、横のつながりが出来たようで、わたしも嬉しく思いました(^_^)

 

自己紹介の中で、現役の保育士さんからは、


「園の中で、気になる子(荒れている子・落ち着きがない子)への対応の参考になればと思ってこの講座を受講しました」という声を複数の方から頂きました。


どの園でも どのクラスでも そういう問題があると思いますが、

私自身も保育園で担任を持っていた頃は、

常に抱えていた悩みのひとつでした。

 

 

講座の中でお話したのは、

「触刺激」に対する過敏な反応をしてしまう子がいますよ~

ということ。

 

アメリカの作業療法士・エアーズの研究によると、


注意が散漫で、落ち着きがなく、

ちょっとしたことで怒りだす傾向の子どもの中には


触覚が 通常の程度から外れて過敏で、


触れられたり、人にそばに寄られることに対して 

拒否反応を示す子が多いということです。


これは、「触覚防衛」と呼びますが、わかりやすく言うと、

日焼けした肌のような状態だと考えてみてください。


夏にプールなどで日焼けした後の肌って、

ヒリヒリして 人に触られたり、

そばに寄られるだけでも不快に感じたりしますよね~。


「触覚防衛」が過敏な傾向の子どもは、

常にそのような状態であると考えられるのです。


(参考文献:講談社「皮膚感覚の不思議」 山口創・著)



そういう子に対する対応の仕方としては、

ソフトなタッチは不快に感じますので、

 

全身をギュ~っときつく抱きしめる

「圧の触刺激」を与えてあげると、

興奮した状態を落ち着かせることが出来ます。


 

触覚の特徴の一つに、

「素早い周期の刺激」は神経系を興奮させ、

「ゆっくりとした圧刺激」は 落ち着かせる効果があるからです。


集団生活の園の中では、なかなか 一人の子にだけ

関わる時間を多く持つことは難しいですが、

けして 長時間でなくていいので、

一日のうちに 数分だけでも

その子にだけに意識を向けて、ぎゅ~っと抱きしめるということを

続けてみると、


その子自身が変化するだけでなく、

クラス全体の雰囲気までトゲトゲ ザワザワした感じがなくなってくる・・・ということも、わたしも担任として経験しています。



保育士や子育て支援者の方たちには、

ぜひ知っていただきたい情報の一つです。


講義の後は、「やさしいタッチケア」の手技の実技に入ります。



そして、最後は「お母さんへのケア」と、

「触れることの心地よさ」をご自身にも体験して頂くために、

「ハンドマッサージ」の実習を。


初対面同士なのに、みなさん とってもイイ笑顔で、

マッサージしながら 会話も弾んでいました。

今回、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

 

(2011.12/18)

 

<第二期 保育士・子育て支援者向きタッチケア講座の様子>

 

 

今回は、現役の保育士さん・ベビーサイン教室の先生、

保育専門学校や大学院で学ばれているお母さまなど5名の皆さまにご受講いただきました。
 

まずはじめに、「タッチケア」の理論や効果をお話する前に、

受講者の皆さんに「脳を活性化させるためのワーク」をやって頂きました。



これは、私のお教室に来てくださるママさん達にも 

自己紹介の時などにやっていただいているのですが、

 

なぜ、こういうワークを取り入れるかというと・・・。

 

「産後の女性の脳」というのは、

 停滞していることが多いと言われています。


妊娠中や産後の時期に「物忘れが激しくなった」という経験はありませんか?

その原因は、ホルモンバランスの崩れや貧血・睡眠不足など・・・。



そういう状態をずっとほうっておくと、

産後2年経っても3年経っても脳が活性化しないままだったり、

精神的にも 落ち込みやすくなってしまったりします。


しかし、日常生活の中でちょっとしたことを意識して、

繰り返し行うことによって 

脳が活性化しやすくなる方法があるんです。


本講座の受講者の皆さんにも、それを体験して頂いて、

脳が活発になった状態で講義に入るので、

タッチケアの効果(理論)も 

きっと皆さんよ~く頭に入ったのではないかなと思います(笑)

 


そのあとは、タッチケアの手技をひとつずつ丁寧にお伝えしていきます。


タッチケア(ベビーマッサージ)には、色々な手技があり、

協会によっても様々です。


本講座でお伝えしたいのは

 「だれでもすぐに覚えられて、その日から実践できるタッチケア」

なので、手技は複雑ではありません。

 

 

次に、受講者さん同士でお互いに「タッチケア」をし合いました。

初対面なので、始めはみなさん とっても緊張されます。


でも、 肩の力・手の力を抜いて 相手の方に触れてみると・・・


だんだんと 相手の呼吸と 自分の呼吸も合ってきて


お互いに リラックスしながら 心地よい時間を過ごせました。


「触れること」は、相手との距離を ぐんと縮めてくれるんですよね。

そして、自分が触れてもらう心地よさを知ると、


人にも触れてあげたい という気もちになります。


今回も、とても素敵な皆さまと 出逢えたことに 感謝しています。

 

 (2011/11/23)

 <第一期 保育士・子育て支援者向きタッチケア講座の様子>


午前中の講義では、「五感」や「肌の機能」に着目して、

 なぜ タッチケアが必要なのか?


子どものにタッチケアはどのように影響するのか?

ということを お話させていただきました。



みっちりお勉強の時間でしたが、みなさん熱心に聴いてくださり、

タッチケアの効果や、なぜそのような効果があるのかということがよくわかったので、『やってみよう!!』という気もちになりました」と受講後に嬉しいご感想をいただきました。



午後からは、「歌に合わせたタッチング」の方法や

「子どもの成長に合わせた月齢別のタッチ」の仕方。

保育現場での タッチケアの取り入れ方」など

わたしの経験をもとに実践的なお話をさせていただきました。


「タッチケア」の手技も、はじめは皆さんちょっと緊張されて

たどたどしいカンジで やっていましたが・・・

だいじょうぶ です!!かお

 

何度もくりかえしやっていくことで、


ではなく、が 覚えていってくれます!

 

午前中の 「触覚の役割」の講義でお話したとおり、


「肌」で 感じたこと、「体験したこと」は、

ちゃんと記憶となって 残るのですから。


今回の講座で学んだ「タッチケア」を 

受講者の皆さまが 実践していってくださることを

心から願っています。



(2011/11/3)

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